シルクスクリーンプリント

GIUZINのバッグにちょくちょく登場するのが、シルクスクリーンプリント

これは、既製品のTシャツなんかもシルクスクリーンプリントが使用されています。

一見難しそうに見えますが、GIUZINでは、少し違うタイプのシルクスクリーンプリントを利用します。

オジリナル感を持たせる為、色々と試行錯誤し一つづず可愛く、かっこよくなればいいなぁと

親心で色々とチャレンジしています。ハンドメイドされる方に参考になればと思います。

 


シルクスクリーンプリントとは


孔版画(こうはんが)と言われる技法で、インクが通過する穴とインクが通過しないところを作ることで製版し印刷します。

ステンシルもそうですが、くり抜いた部分にインキやペンキなんかを塗る作業としては同じ具類なんですが、

違う所は、複数枚の印刷がいとも簡単にできてしまう事。

では、インクが通過する穴とインクが通過しない所をどうやって作るのでしょうか?

ざっくり言うと


絹やテトロン等の目の細かい生地を枠に張り、感光乳剤を塗布した状態で、絵柄を置き、日光に当てる。

日光に当てると、絵柄を置いた部分だけ、感光乳剤が固まらず、洗い流す事で、メッシュのままなので

インクが通過し、プリントが出来る。


となるわけですが、

絹はどんなものが?感光乳剤って?絵柄は何で書くの?日光に当てる時間は?インクは何を使えばいいの?

と疑問視だらけ(汗)

私も当初はそう思っていました。本来のシルクスクリーンプリントは未だに難しくてやっていません(汗)

じゃぁ、何をシルクスクリーンプリントと言っているのか?


素人でも出来る簡単なシルクスクリーンプリント

サン描画スクリーン


簡単に説明すると、メッシュ生地の細かい穴を、ペンで先に色を縫って埋めてしまい、

埋めた状態の上(実際は裏側)に乳剤を塗り、乾いた後、除光液のような、洗い油

で、先に塗っておいた所の色を落とせば、(洗い油は、ペンのインクしか落とさないので乳剤は残ったまま)

そこだけ、プリントしたいインクが染み込みプリント出来るという仕組み。

でも、これって最初に説明した内容とほぼ同じじゃん・・と思われるかもしれませんが、

 

違う点は、

    絵柄を 置く or 手書き

    感光乳剤を日光で固まらせる or 感光乳剤を洗い油で拭き取る

というところです。

 

一般的に言うシルクスクリーンプリントで必要な、絵柄は、実は、OPP用紙等の透明用紙に黒のプリントを印刷したものが

必要になってきますし、露光の時間が曖昧だったり、また作業途中、蛍光灯で固まらない様に薄暗い部屋の中で作業したりと

煩わしい問題が色々と出てきます。

ですが、サン描画スクリーンは、そんな煩わしさがありません。


準備するもの


◯スクリーンはりわく 

すでに、枠に、メッシュが貼ってくれています。お値段も大きさによって違うのですが、お手頃価格です。500円位からあります。

◯サン描画乳剤

◯サン描画剤
もしくは
◯サン描画材 スクリーンマーカー ペンタイプ

◯洗い油

 

最低限、上記の4点 もしくは 5点で、なんとか出来ます。

 

ちなみに、個人用スクリーンキット サン描画セット

という、夢のようなセットが売っています。税込み2916円です\(^o^)/

ゆめ画材さんで私は、いつも購入します。


作り方


最初に、下絵を完成させます。私は、パソコンでデザインしますが、手書きでも

構いません。もちろん、普通の紙でOK ちなみに、色を付けたい所は

現在黒文字の所です。

その下書きを、スクリーンはりわくの下に引いて鉛筆でなぞります。

はりわく は、ハガキサイズから、その4倍のサイズまであります。

用途に合わせて選べば良いと思います。

次に、下記のスクリーンマーカーで、鉛筆の下書きをなぞって

縁取りします。

その時、下にべったり付けて書くと滲んでせっかく書いたラインが

水の泡・・・スクリーンを少し持ち上げて書きましょう!

スクリーンマーカーで、全てを書くことも可能ですが、

比較的太い文字やイラスト等は、塗り込むのに時間がかかるので、

そこで必要なのが、サン描画剤(液体が瓶に入っています。)

筆先につけて、塗り込む感じですかね? スクリーンマーカーと使い分ければ良い

かと思います。

 

塗り終わったのがこんな感じ↓

次に、この枠の裏側にサン描画乳剤を塗ります。

黄色い液体です。

スクイジーで塗るのですが、はりわくとセットで販売しているものを

最初に購入すれば、そのまま使えますし、持っている物差しでも

なんでも隙間なく使えればOK

ぬり終わったら、乾かします。急いでいる場合は、ドライアーもオッケーです。

 

 

乳剤が乾いた後、サン描画洗い油を布や筆につけて、茶色い部分(色塗りした部分)

をこすって落とすと↓ 乳剤だけが残り、色塗りした部分だけ抜ける仕組みです。

 

茶色く塗った所を拭き取った後の画像
茶色く塗った所を拭き取った後の画像

 

 

と、まぁかなり端折って説明していますが、

新日本造形さんが作っています?のでそちらでかなり詳しく

説明されていますので、ご覧になってください。

リンク貼らせて頂きます⇓

 

最後に、布の上に枠を重ね(数ミリ浮かせた方がキレイに印刷できます。)

これもすみません。新日本造形さんの動画貼らせて頂きます。

インクをのせ、スクイジーで、ざざっとスライドさせると⇓

 

こんなに、キレイに、それも何枚もできちゃうんです!

 

使うインクは、ゆめ画材さんでも購入できますが、

私は、

三協転写さんで購入しています。

ちなみに、こちらのサイトは本格的なシルクスクリーン専門ですが、

インクは、同じのでOKです。

とにかく、社長さんでしょうか?動画での説明が絶妙です。

わかりやすいです。おもしろいです。勉強になります。

色も沢山ありますが、調整もできます。

三協さんの動画よりリンク貼らせてもらいます。

インクについてですが、シルクスクリーン用のインクにこした事はないですが、

布になら、普通の布用インクでも使えますし、

紙になら、アクリル絵の具なんかも使えます。(長持ちするかどうかは謎です)

ただし、インクによってすぐに固まってしまったりするので、固まると

メッシュが目詰まりしますから、目詰まりしないよう早く洗い流して上げる事が

大切です。

 

以上ですが、簡単なシルクスクリーンプリントの紹介でした。